雑節製造工程における環境計測システムの構築
支援事例等の紹介
支援対象 合資会社西岡勝次商店(天草市) | 支援室 技術交流企画室
【目的及び背景】
天草市牛深地域は、全国的な雑節製造拠点です。一度に大量の雑節を製造しますが、主要な工程である"乾燥"と"燻製"は職人の勘によって行われていました。効率よく高品質な雑節を製造するため、情報技術によって乾燥、燻製の工程の見える化を実現しました。
【支援内容】
シングルボードコンピュータRaspberry Piや無線モジュール、センサモジュールを用いて、乾燥や燻製を行う庫内の温度、湿度などの値をセンシングするモジュールを開発、設置しました。また、センサから集めたデータを、ローカル環境に保管しつつ、クラウド上にも保管、閲覧できるようにゲートウェイプログラムを開発しました。
庫内の温度、湿度の見える化によって、遠隔地から乾燥、燻製の進み具合を確認できるようになりました。
【支援成果】
乾燥工程、燻製工程の見える化を情報技術により実現したことで、乾燥工程の細かな制御や、工程の再現、品質の予測ができるようになりました。これにより、より高品質な"姿もの"の雑節を作るノウハウを蓄積したり、過乾燥によるエネルギーの無駄をへらす改善ができました。
情報技術を導入することで、他の工程についても、さらなる改善の検討を進められるようになりました。