導電性セルロースナノファイバーによるガラス遮光中間膜の開発
支援事例等の紹介
支援対象 環境省プロジェクト(10機関) | 支援室 材料・地域資源室
【目的及び背景】
セルロースナノファイバー(CNF)は植物由来のグリーンサステナブルな材料であり、素材の軽量・高強度な特長から自動車、住宅建材などの様々な分野の製品へ展開、国内外において精力的に実用化が検討されている。経済産業省、環境省等を中心として、ナノセルロースフォーラム(会員362名)が設立され、当センターおよび熊本県も参加した。現在、高付加価値な製品としての吸水材、半導体研磨液、ガラス用遮光材、水性塗料などの複数の開発テーマを推進している。
【支援内容】
竹由来のCNFと独自開発の導電材料(特願2017-136028)との複合材料が近赤外光(熱線)を吸収することを発見。遮熱材として、温度上昇抑制効果を確認。脱アンチモン、インジウムのサステナブルガラス遮光中間膜。市営住宅にサッシとして設置し、1年間の実証試験からCO2削減効果を確認。
【支援成果】
- 環境省プロジェクト セルロースナノファイバー実証事業(10機関参画, 7.45億)を推進。
研究期間:2017〜2019年度。 - 県内企業(KJケミカルズ)と遮光材料を試作。
- 熊本大学、中越パルプと特許共同出願
特願2019-003837 (出願日2019.1.11)。
紫外線照射1500時間耐久性クリア。登録商標出願。遮光材料を県内企業でプラントにて試作