機能性アルマイト〜新規防汚・防蝕性アルマイトの開発
支援事例等の紹介
支援対象 (株)熊防メタル | 支援室 材料・地域資源室
【目的及び背景】
アルミニウムは軽量かつ安価であるという長所を持つ一方で、腐食、摩耗、物理的衝撃の影響を受けやすい。陽極酸化によるアルマイト処理が汚染や腐食をある程度、防御できるが、表面に無数に存在する微細孔が汚染や腐食の原因となり、封孔処理、フッ素樹脂コートやクロメート処理等の撥水処理が施さなければならない。しかしながら、表面の微細孔はアルミにさまざまな機能を付与できる足場にもなり、機能性アルマイトへの変換も可能である。
【支援内容】
熊本大学とともに、石炭酸類と環状アミンを用いることにより、ポリマーナノ粒子を表面に析出させた。フッ素樹脂コートやクロメート処理に頼らない防汚・防蝕性アルマイトを開発。
①多種多様な薬剤を用いず、One-Stepでの表面処理技術。
②フッ素樹脂コートよりも高い防汚効果を発現。
③耐薬品性を付与。ロータス効果付与。
【支援成果】
- ロータス効果による防汚・防蝕性を付与した新規機能性アルマイトを構築。
- SDGsを意識したサステナブル技術。
- プレス発表・日刊工業、熊日日新聞
- 熊本大学、熊防メタルと特許共同出願
特許6789543
2020年度医療・福祉機器開発支援等補助金(総額600万)に企業申請。