ご挨拶

熊本県産業技術センター所長　平井　寿敏

　私たち産業技術センターは、県内の多様な産業を支える技術部門です。新たな価値の創出に挑戦する企業に、技術相談、設備開放、依頼試験・分析、共同研究開発等の技術的な支援や技術の高度化に対応する人材育成の機能を提供することで、その付加価値を高め、競争力を強化することを重要なミッションとしています。また、地域の企業が県内外の組織と連携する際の橋渡し役を担い、企業の研究開発から事業化までを伴走支援します。

　私たちを取り巻く社会・経済環境はめまぐるしく変化しています。ウィズコロナ/アフターコロナへの対応はもちろんのこと、少子高齢化が進む中で、第４次産業革命（IoT/AI、DXの推進）やGXを含むSDGsへの対応も求められています。これらに対応するためには、地場企業の技術力をさらに高めるとともに、異分野融合やオープンイノベーションの推進による、付加価値の高い新事業・新産業の創出も必要です。

　熊本には半導体、自動車、食品・バイオ関連をはじめとする独自の強みを持った多様な産業が集積しています。これらを支えているのが高度な技術力を有する地場企業の皆様です。とくに近年、熊本および九州には半導体関連産業の集積が進んでおり、これは地域のあらゆる産業のさらなる発展の機会でもあります。産業技術センターは地域における技術面でのオープンイノベーション・プラットフォームとして、挑戦する企業の皆様を支援します。これからも当センターのなお一層のご活用をよろしくお願いいたします。